用語解説 予後

 手術後の患者の状態や、病気・創傷の将来的な状態、特にそれらの状態に関する見込み、を意味する医学用語である(Wikipedia調べ)
 
 日本語の予後には“良好”と“不良”があり、これらに、“やや”とか“おおむね”といった修飾語が使われている事があります。

 英語のテキストを調べると、予後の推移は程度に応じて更に細分化されており、good(良好)→guarded(慎重な)→poor(悲惨な)→grave(墓穴)などと、矢印の順に重症、あるいは治らない、治療に失敗するといった結果になっていきます。これらにexcellent(優良)が加わる事があります。

 これらの名称の使用には混乱があり、goodの上位互換としてexcellentが用いられている事はよくありますが、同じ著者の著述のみを読み解いていくとexcellentが全く使われていない文献群が見つかる事もあります。また、excellentという予後は、“100%治る”、あるいは“100%成功する”という意味では用いられていない場合があり、この時に用いられるgoodと書かれている予後は、必ずしも良い結果のみを示しているとは言えなくなる事についても留意しなければなりません。

 さらに、guardedとpoorは、日本語にするといよいよ混乱の原因になる用語ですが、逆転して使用されている場合があります。つまり、たまたま手にした一つの文献を読んだだけでは、どちらがより重症な状態を指しているのかが不明な事がある予後の尺度です。
 Graveについても、“100%死亡する”、“100%治療に失敗する”という意味で受けとられがちになりますが、それが95%あるいは99%予後不良という意味ならば、5%あるいは1%は生存する患者や成功する症例が現れる事になります。

 いずれの場合も、予後に関する言い回しには日本語も含めて非常に相対的な要素が加味されるので、特定の医療分野や学会などで予後の使い分けが設定されている場合を除いて、とても分かり難い用語であると言えます。
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ま、いいじゃないか(^^;

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