用語解説 going light

 疾病において、症状の様な病名の様な、一見区別の付きにくい名称というのがあります。例えば、“下痢”というのは症状であり病名の様でもあり・・・という事です。
 これに、“風邪”の様に、具体的に何の病気なのか分からないけれど、一般に広く使われている通称の方が理解されやすいので、そちらを用いている事の方が多いという様なケースが加わります。

 “going light”というのは、そうした英語圏における俗称の一つです。
 
 “going light”は、特定一個の疾病名を指して用いる言葉ではありませんし、複数の鳥種について使用されている病気の名前です。単に症状を表す為に、その様に表記されている場合もあります。
 本邦では、セキセイインコなどのメガバクテリア症(マクロラブダス症)について“going light”と呼んでいる場合がある様ですが、“going light”が見つかる(正確には、その様な状態に成ったトリ達を、そう呼ぶ)事があるのは、ハト、フィンチ類、インコ・オウム類です。

 その意味するところは、“軽くなる”、“痩せていく”という事であり、無理に訳を付けるなら、慢性消耗性疾患などを持ってくるのでしょうが、そもそも、辞書を引いても“going light”に適切な訳語は記載されていないので、この用語が、一部のトリ達の病気について述べる時だけに使われている、通称、あるいは業界用語に当たる言葉である事について、よく留意しておくべきです。

 用法としては、診断名のハッキリしない、原因のよく分からない、一見健康に見えるトリ達が徐々にやせ細っていくその状況ないし当該個体を指して、“going light”と呼びます。
 正確な原因は、マクロラブダス症や、消化管型あるいは全身性のコクシジウム症、さらに他の消化管内寄生虫症や、細菌、ウイルス、栄養性疾患など、複数の病因が列挙されるので、“風邪”の診断名が癌だった程度のズレがあったとしても、患鳥を“going light”と呼ぶ事自体は、間違いではありません。

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ま、いいじゃないか(^^;

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