用語解説 wet droppings

 “dropping”は、辞書を引くと“糞”という事になっていますが、実際には(鳥類の場合)faeces(糞便)”とは区別されて用いられている用語です。
 つまり、鳥類は尿および尿酸と糞便の混合物を総排泄口より排出するので、これを“faeces”ではなく“dropping”と呼称しているという事になるのですが、この英語は、非常に日本語に成り難い用語です。意味の正しさだけならば排泄物が正しい訳になるはずですが、使い難いので、鳥類であっても“糞”という訳がよく使われています。

 飲水過多などにより、排泄物中に大量の水分が現れ、糞便成分が溶けた様になっている場合、その排泄物を“wet droppings”と言います。これは下痢便ではなく、あくまで“尿の多い排泄物”なので、下痢便とは区別されなければなりません。
 “wet droppings”には定訳が存在せず、多尿便水分過多便が、わずかに小鳥の臨床の世界で使われているのみです。家禽の分野を調べても、英語の“wet droppings”はそこいら中で見かけますが、コレに相当する日本語は、意外にも見つける事が出来ません(翻訳の時点で意訳によって削除・修正されてしまう傾向がある)

 意味を正確に伝えている訳という意味では、“水っぽい排泄物”とでもした方がマシに思えますが、いずれの訳も日本語の“下痢”との違いが明確に区別出来ない日本語に成るので、知らない人が読めば誤解が生まれてしまいます。

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ま、いいじゃないか(^^;

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