用語解説 発芽種子(soaked seed)

 似た様なモノでもやし豆苗がありますが、こちらはそもそもが中国食材で、ルーツが異なり栄養組成も大幅に異なる、(同じ“大豆”に由来するモノだとしても)事実上別の食品になります。
Hatsuga genmaiTomyo-piq
(Wikipediaより。左;発芽玄米(発芽種子の一つ。ただし、トリに与える種子には殻が付いている)。右;豆苗)
 日本語では発芽種子の方が理解しやすいですが、英語ではこうした種子を“soak seed(浸漬種子)”と表します(soaked seed、soaking seed、soaking or sprouting seeds、sprouted or germinating seedsなどとも記載されます)。つまり、水に浸けて膨らんだ種子や発芽を始めた種子が“発芽種子”なのであって、もやしや豆苗の様に茎が伸びたモノの事ではありません

 元々、欧米で、穀物食の鳥達に種子を浸漬ないし発芽させてから与えるという事が行われていました。これは、水中に浸漬後2-3日程度で膨らんで外皮が柔らかくなるか発芽を始めた種子という事であり、乾燥重を評価しても栄養組成は元の種子とそれ程は変わらない前提で鳥達に与えられています(発芽するまでの浸漬の過程において、種子の中の栄養量は増加しません)。
 
 こうした種子は外皮が柔らかく剥きやすく、様々なプロテアーゼインヒビターが不活化されているので、トリ達にとって利用しにくかった栄養素が吸収されやすい状態に成っているといわれています。
 発芽種子は、育雛期~巣立ちにかけての雛に与えられる他、成鳥にも与えられますが、自宅で用意する必要がある事から、衛生上の問題が付きまとうのが欠点であるとされています。

参考文献
わたらい訳, 『Raptors, Pigeons and Passerine Birds』(BSAVA, 2008)より 33章 スズメ目の鳥類;栄養および栄養性疾患(ver.5.5), 2015 

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ま、いいじゃないか(^^;

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