用語解説 血球計算

 通常、犬猫の診療においてこの検査は自動化されており、短時間で低コストな印象があります。
 
 鳥類の赤血球は有核赤血球であり、哺乳類で使用されている全自動血球計算機は使用出来ません。
 この検査によって得られるはずの検査結果とは、ヘマトクリット値、白血球数、血小板数の事であり、赤血球の形態変化や白血球の構成比、形態変化に関する情報を含みます。一部は塗抹標本によって光学顕微鏡を用いて得る情報ですが、こうした情報を、犬猫の診療をする場合、短時間で全て手にする事が出来てしまうのは、自動化された精度の高い検査機器のお陰です。

 鳥類の検査では、専用の遠心分離機によるヘマトクリット値の計測、手作業による白血球数の測定、血液塗抹標本の評価を、機械に頼らずに実行する必要があり、(血液サンプルは少量しか得られませんが)検体量もかなりが必要になり、時間もかかります(全て行うとしたら、他の仕事には一切手を付けないでも、30分~1時間かかります)。
 これは同時に、かつては犬猫の診療においても同じ事を実施していた方法であるのですが、現在、犬猫の診療では実施されなくなった方法の数々でもあります。時代の移り変わりによる、診療風景の変化です。
 もしも今、こうした方法を再開した場合の試算を行いますと、稼働率によって変化するのですが、検査費用にもかなりな問題がある事が判明しました。(鳥類で)年間10件程度の検査しか行わなかったとしたら、1回の検査には、(現在の)犬猫の血球計算の費用の4~15倍程度必要になる事になります。

 実際には、犬猫ほどのたくさんの情報を手にしようとしないで、短時間で済み、費用が抑えられる情報のみで、“診断”しようとするのが、鳥類臨床の特徴であると言えます。ヘマトクリット値の計測と血液塗抹標本の評価のみ・・・くらいが、実務上は無難な選択肢ですが(迅速に情報を提供出来る)、白血球数の算定をキチンと行っている病院も、存在します。

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ま、いいじゃないか(^^;

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