用語解説 カイロミクロン(キロミクロン)

 カイロミクロンは食後に現れるリポ蛋白であり、F式の利用前提を破壊してしまう事から、ヒトの検査では検査前絶食が絶対条件ですが、鳥類では事情が異なります。
 
 ヒト、あるいはイヌやネコでは、食後のカイロミクロンに由来する血中の中性脂肪の増高は、100-200mg/dL程度はあると考えられますが、鳥類(確認した範囲では、インコ・オウム類、猛禽類において)では10mg/dL以下であり、事実上、検査系を破綻させる高値が検出される事はありません。
 文献上、鳥類のカイロミクロンの出現を乳びの出現によって判断するという記載が存在する様ですが、これは間違いです。高値の中性脂肪が検出されるサンプルであっても、血清が透明である事はあり得ます。脂質プロファイルの背景に自信がない時は、測定によってカイロミクロンの有無について確認するか、検査前絶食によって検査結果に夾雑物を持ち込まない事が、検査結果をより確実で“分かりやすいモノ”にしてくれます。
 ただし、ヒトやイヌ、ネコの検査の様に、厳格な条件を設定していなかったとしても、“おおむね信用してよい”のが、鳥類の脂質プロファイルの検査結果であると言える様です。

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左:胃内に食物の確認されているハリスホーク(レントゲン写真)の血中のカイロミクロン(中性脂肪)、右:不断給餌状態にあるセキセイインコのカイロミクロン

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ま、いいじゃないか(^^;

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