用語解説 インコ・オウム類

  “コンゴウインコ(Ara spp.)”という記載を見つけたとして、この訳は正しいのでしょうか?
 “不正確”というのが、正しい評価です。
 
 “コンゴウインコ”と名の付くトリは、おおよそ6属存在し、英語で”Macow”と、ひと括り(くくり)にされます。これを、日本語にしたときに、”コンゴウインコ”という括りが使用されます。Macow=コンゴウインコです。このMacowには、大きな括りで6属(属の下に含まれてるたくさんの”種”、その数は、もう言えません)の○○コンゴウインコが存在します。
 つまり、この翻訳をやった人は、おそらく”Macow(Ara spp.)”という表記に対し、コンゴウインコ類とでも訳しておけば良いところを、中途半端に ”コンゴウインコ(Ara spp.)”と訳したとも言えるし、読み手側の知識不足でソコまで考えが至らず、読んでる側の”勉強不足”があると読み違えが起きる・・・とも、言えてしまう迷訳です。
 知識がある人ならば、種名が不明だけど(spp.とはそういう事)、Ara属に属している”コンゴウインコ”の事を言っているのだと分かる事は分かるのですが・・・。訳している人達にその辺の知識が無いと、区別のしてない日本語の本が出来上がって、混乱が起きる理由にもなっています。

 同種の括りにコニュア(conure)や、parrotとparakeet、ローリーとロリキート、バタンインコ(cockatoo)などがあります。種名でもなければ、その上の属でも科でもありません。正しく、特定一種の生物を指す言葉ではなく、黒い鳥を見て、”カラス”と全部の鳥種を呼んでいるような、大ざっぱな括りです。
 馴染みの無い書き方ですが、向こうの書き方を真似るならカラス(Corvus coroneというのは、世間の通称が”カラス”で、学名が”Corvus corone(ハシボソカラス)”。たしかに、コレでも分からない事はない。ただし、この”カラス”に当たる部分には、日本人に馴染みの無い諸々の通称が使われているので、訳を作ると、混乱が生じてしまいます。

 ちなみに、僕がよく使っている”インコ・オウム類”という言葉も、英語で頻繁に使われる”psittacine(オウム)”ではあまりにも馴染みが無いために訳として使えず、苦肉の策でこのように訳されていることのある訳語を、流用したものです。セキセイインコの話をしていても、原著は”オウム”と書かれているのです。
 この種のトリ達の名前を、キッチリ間違いのない様に(しかも、一目瞭然に理解出来る)整理の出来た記載を日本語で作るのは、実に難しい。 

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ま、いいじゃないか(^^;

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