脱力(麻酔の話)

a clear plastic facemask (Jorgensen Laboratories)
a modified Mapleson breathing system (D) (Paediatric Anaesthetic Breathing System; Intersurgical)
an isoflurane vaporiser (Ohmeda Isotec 3; Datex-Ohmeda)
 
 これ、何だと思います?
 2009年頃に書かれた症例報告で、処置の際に行ったトリの麻酔の説明をしているくだりの一部です。
 要するに、その処置を行う前提として、自院で使用している麻酔の種類は何で、気化器のメーカーはどこで機種名、接続する麻酔回路はどこの何を使って、正直そんなのはどこのメーカーのだって構わないはずのフェイスマスクのメーカーまで、とても細かく書いてあるんですね。
 ここに書かれている機械が、古いとか新しいとか、そういう事はどうでもいい。大事になってくるのは、その組み合わせで、安定した麻酔が再現出来るらしいという事です。こういう情報は、国内の文献を読んでも、あまり見かける事が無くなってしまい、もうそういう情報は流出しちゃイケナイ時代なのかとすら思っていましたが、そんな事は無い。海外では、キチンとこういう事を断って、今でも説明しながら症例報告をしていたんですね。

 以前に、新しい麻酔機器を購入する必要が生じた際に、”新しい”機械を入れてエライ目に遭い、仮にX社としておきますが、そこの麻酔機本体の使用によってかなりの問題が生じること、絶食その他で事故自体は防げたとしても、今度は10分の処置ですら危なくて行えないこと、メーカーは”適応外(イヌネコでない)”であるので責任は持てないという話になった事(”使い方”を教えてくれない=責任問題になるから)・・・など、散々な目に遭いました。こういう事を確認するために、モノスゴイ数のセキセイインコを買ってきて、実験を繰り返し、実際に何羽も死亡させて、使って良い麻酔機や気化器の組み合わせを”見つける”。そういう話に成ったんですよ?
 この種の情報が、公の場での発表の度に繰り返し公開されるだけで、後から同じ仕事をしようとする獣医師達が、どれ程楽な思いをするか分からない。そう、文献読んでいたら、こういう事が出て来て良いハズなのです。ものすごい久しぶりにこういう記載を読みました。

 がっくりとため息。

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ま、いいじゃないか(^^;

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